「ホエイがインスリンの分泌を促して、血糖値の改善を促進する」。たけしの家庭の医学でこんな情報を放送していました。
でも「そもそもホエイって何?」という方や「どうしてインスリン分泌が促進されるの?」とか、「ホエイで痩せることができるんだ!」など、
いろんな疑問や希望があると思うので、それについて誰でもわかるようにまとめてみました。
目次
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ホエイは何に含まれているのか?

ホエイとは日本語で乳清と言われるもので、
牛乳に含まれている「乳脂肪分」と「カゼインタンパク質」などを取り除いたあとに残る水溶液のことを指します。
これじゃ少しわかりにくいですね。では実例を出してもっと簡単に。
チーズを作る過程で出るホエイ

チーズはカゼインタンパク質と乳脂肪分が固まってできています。製造する過程で水溶液が余るのですが、それがホエイです。
通常、チーズを作る過程でてたホエイは破棄されます。
ヨーグルトの上澄みのホエイ

ヨーグルトは牛乳を発酵させて作られます。カゼインタンパク質と乳脂肪分が半分固まることであのドロドロした形状になります。
ドロドロの半透明の上澄み水溶液がありますが、それがホエイです。
市販のプレーンヨーグルト(加工してないやつ)を買ってきて蓋を開ければ、半透明の水溶液が目視できます。それがホエイです。
ホエイに含まれる成分
ホエイ(乳清)についてはすでに説明したとおり、「カゼインタンパク質」と「乳脂肪分」などを取り除いた水溶液であるとお話しました。
では体内でインスリンを分泌するホエイの成分とは一体何なのでしょうか。
ホエイは水溶液であり、その水溶液にはいろんな成分が含まれています。
- 乳糖・・・乳に含まれる糖分
- ホエイタンパク・・・ホエイに含まれるタンパク質
- 各種ビタミン類
- カルシウムなどの無機栄養分
- 脂質・・・ホエイに含まれる脂質は5%程度と低い
ホエイに含まれる成分のうち、ホエイタンパクと呼ばれる成分が、体内のインスリン分泌を促すことが研究でわかりました。
ホエイタンパクは、わかりやすく言うとホエイプロテインです。筋トレをされる方がよく飲んでいるプロテインですね(*^_^*)
ホエイプロテインとインスリンの関係

ホエイプロテインにはインスリンの分泌を刺激するホルモンの生産を促す効果があります。
これは各種研究機関で実際に被験者を使ったクロスオーバー試験で、その効果を証明しています。
簡単に言うと、ホエイプロテインはインスリンの分泌を高める効果があるのです。
血糖値改善効果を期待するなら、食前にホエイを摂取してください。
インスリンの働き
インスリンを分泌するホルモンを刺激することで、インスリンが体内に分泌されます。
インスリンは血液中の糖を各種臓器細胞にエネルギーとして十分に利用できるように促したり、余ったエネルギーを体内に蓄えます。
ホエイで痩せるわけではない!

たけしの家庭の医学でホエイとインスリンの関係が放送されましたが、「ホエイを摂取すれば痩せられる」と勘違いをしている人がいました。
ええ、私です!( ー`дー´)キリッ
ホエイはインスリンの分泌を促して、糖というエネルギーを各種細胞に行き届きやすくする。これは間違いありません。
ですが、大量に糖分を摂取した場合など、各種細胞が糖分をエネルギーとして使用できる以上の糖分が血液中にある場合、
インスリンは余った糖を脂肪に変換して体内に蓄積します。
インスリンの働きは、各種細胞にエネルギーを十分に送ることと、余った糖を体内に蓄積すること、の2つです。
運動しないと意味がない
ホエイを摂取してインスリンの分泌を促したところで、必要以上に糖を摂取していたらやっぱり太るということです。
ダイエットや痩身効果を期待してホエイを摂取しても効果はありません!
運動をして各種細胞の回復をスムーズにするためにホエイを摂取するのなら問題ないですが、
運動もせずにホエイを摂取しても意味がありませんので注意してくださいね。
糖尿病の方が血糖値コントロールのために食前にホエイを摂取するのは良いと思います。
あ、インスリンが出来にくために血糖値改善効果を期待してホエイを摂取する場合、摂取するタイミングは食前です。
まとめ
最初にたけしの家庭の医学でホエイとインスリンの放送を見たとき、「あ、ホエイ飲んだら痩せるんだ!」と勘違いしていました(;^ω^)。
ですがよくよく調べてみると、インスリンの分泌を促すだけであって痩せるという効果は期待できないことがわかり、ちょっと残念。
血糖値が高めの人や2型糖尿病の方がホエイを飲むと、インスリン分泌効果があって体調改善に役立つというものだったんですね。
血糖値改善にはやっぱり運動が一番です!
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