糖尿病、高脂血症。それらを改善する効果が期待できる食べ物が高野豆腐です。
高野豆腐を1日1枚、三ヶ月食べ続けると、血糖値の平均を表すHbA1cが低下することがわかっています。
なぜこんな効果があるかと言うと、高野豆腐にはレジスタントプロテインという物質が豊富に含まれているからです。
レジスタントプロテインの効果や働きなどについて紹介します。
目次
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レジスタントプロテインとは?
レジスタントプロテインとは、難消化性タンパク質のことで、一言で言えば「消化しにくいたんぱく質」を言います。
たんぱく質ではありますが、消化されにくいため本来の「たんぱく質」としての働きは有しておらず、食物繊維のような働きをします。
レジスタントプロテインの効果

THE名医の太鼓判では面白い実験をしていました。
人工的に使ったコレステロールが入った液体を日本用意し、片方に高野豆腐から取り出したレジスタントプロテインの粉を入れます。
2つを撹拌すること5分、レジスタントプロテインを入れた試験管は、コレステロールがレジスタントプロテインと結合し沈殿。濁っていた液体がきれいになっていたのです。
レジスタントプロテインの効果1

つまり、レジスタントプロテインを摂取すると、腸内のコレステロールと結合し、そのまま体外に排出する効果があるというわけです。
レジスタントプロテインの効果2

さらには、糖を絡め取って体外に排出する働きも期待できると、池谷敏郎先生(循環器科)はおっしゃっていました。
また、食物繊維と同じく、糖の吸収を緩やかにする働きも期待できるのだそうです。
レジスタントプロテイン、すごすぎです(; ・`д・´)
食べ続けると血糖値を下げることが実証されているんですね。
森朗さんの食後血糖値が驚くほど改善!
気象予報士の森朗さんは、食後の血糖値が170と、ものすごく高かったのですが、
高野豆腐を1日一枚(17g)、食事の前に食べたところ、食後の血糖値の急上昇はすべて正常値内(140以内)に抑えられていたのです!
レジスタントプロテインの血糖値改善効果はかなり期待できます。
なぜ高野豆腐にレジスタントプロテインが多いのか?

高野豆腐は普通の豆腐を氷点下の屋外に干して作ったもの。寒さの厳しい地方の特産品です。
高野豆腐を作る際、氷点下の室内で作るのですが、凍らせる際、豆腐の中の水分が凍って少しずつ大きな氷になります。
すると豆腐内のたんぱく質が氷に押されて圧縮。たんぱく質同士が圧縮されて結合し、消化されにくいレジスタントプロテインができると言われています。
レジスタントプロテインは高野豆腐の原料でもある豆乳や、絹豆腐、木綿豆腐にも含まれていますが、高野豆腐のほうが含有量は多いです。
高野豆腐を普段からたくさん食べている方のご家庭で血糖値を測定していたのですが、
食後血糖値の値がみなさん、驚くほど低かったです!
高野豆腐を美味しく食べるレシピ
名医の太鼓判ではレジスタントプロテインが多く含まれている高野豆腐を美味しく食べるレシピを紹介していました。
高野豆腐の唐揚げ

◆材料
- 高野豆腐
- 市販の唐揚げのタレ
- 片栗粉
◆作り方レシピ
- 高野豆腐を40℃のお湯で戻して絞る
- 高野豆腐を一口サイズにちぎる
- 唐揚げのタレを入れたボウルに2を入れてもみながら味を染み込ませる
- 袋の中に入れた片栗粉の中に、味を染み込ませた高野豆腐を入れてシャカシャカまぶします
- 170℃の油で2~3分上げれば完成!
水分がなくなるくらいギュッと絞ると、からあげの食感により近づきます。
レジスタントプロテインが豊富に含まれた高野豆腐の唐揚げは、まったく唐揚げの鶏肉と同じ味とはいきませんが、
ものすごく近い触感と味になっているので、味気のない高野豆腐でも楽しめると思います。
まとめ

レジスタントプロテインは血糖値を下げる効果のある成分で、高野豆腐を食べることで効率的に摂取することができます。
高野豆腐はあまり好んで食べられることのない食材ですが、最近ではレシピサイトも充実していますのでいろんなレシピを探せます。
あまり知られていませんが、高野豆腐を粉末状にしたものもありますので、いろんな食べ物にふりかけて食べるという方法もありかと。
ラーメン、味噌汁、サラダ、ご飯・・・。高野豆腐(17g)を振りかけるだけですから、粉末状ならレジスタントプロテインを楽に摂取できるかもしれませんね(*^_^*)
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