世界一受けたい授業で紹介されてた、これまでにはないまったく新しいダイエット方法が紹介されました。
脳で痩せるダイエット、その名も「マインドフルダイエット」。
マインドフルダイエットのやり方を紹介したのは、元イェール大学精神科医の久賀谷亮先生です。
食事制限もなし!激しい運動もなし!脳科学の観点からダイエットを行うマインドフルダイエットのやり方と効果を紹介します。
目次
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マインドフルダイエットとは?

二年前に流行った脳の瞑想マインドフルネスとは、自分の身に起きていることに意識を集中させて現実を受け入れることを言います。
マインドフルダイエットは、食べ方を考えることで痩せるという、これまでにはなかったまったく新しいダイエット方法です。
オランダで行われたマインドフルダイエットの実験

オランダの大学生110人に行った実験では、空腹の学生を2つのグループに分け、片方だけにマインドフルダイエットをレクチャーしました。
◆Aグループ=レクチャーを受けた
◆Bグループ=レクチャーを受けなかった
その後、すべての学生の前にチョコレートクッキーを渡し行動を観察したところ、マインドフルダイエットのレクチャーを受けたAグループはあまり食べませんでした。
反対にレクチャーを受けなかったBグループはクッキーを食べ続けました。その摂取カロリーはレクチャーを受けたAグループの60倍になります。
マインドフルダイエットのレクチャーを受けなかったBグループは心と脳が満たされていなかったため、いくら食べても空腹感を得られなかったのです。
つまり、いくら食べても満腹にならないと脳が勘違いしていたというわけです。
たった一度のレクチャーでこれだけの効果が出たというのはすごいですね。
ちなみに、マインドフルとは、人が周囲のことに気を配る、意識をすることを言います。
食べ方を意識する=マインドフル
食べ方を意識したダイエット=マインドフルダイエット
と、なるわけです。
食べ過ぎの原因は脳にある!

久賀谷亮先生が言うには、食べ過ぎの原因は脳にあると言います。
ストレスでついつい食べすぎてしまうというのは、お腹が満たされているのではなく、心が満たされていないから。
食べる=気持ちよくなる=ストレスを忘れられる
これは、食べると脳の快楽中枢を刺激して気持ちよくなるような仕組みに脳がなっているからなんですね。
逆を言えば、脳の仕組みを利用することで反対に痩せることができるのでは?という観点から生まれたのがマインドフルダイエットです。
次の項目ではマインドフルダイエットのやり方を紹介します。
マインドフルダイエットのやり方

マインドフルダイエットを成功させるには、無意識を少しずつ変えていくことが重要になります。
無意識を変えることで毎日の食生活に変化が出てきて、それがダイエットに自然とつながるようになるからです。
☑何となく食べるという無意識
☑お腹いっぱい食べないといけないという無意識
☑食べることが普通という無意識
etc・・・
無意識を変えるために毎日必要なこと。それは『ボディスキャン』という方法を行うことです。
マインドフルダイエットのボディスキャンとは?

ボディスキャンは、「どれだけ食べたいのか。なぜ食べたいのか」などという具合に、無意識ではなく意識するセンサーを鍛える方法です。
ボディスキャンがマインドフルダイエットの基本であり、重要な柱であり、成功のポイントになりますので、疎かにしないようにして下さい。
ボディスキャンのやり方
ボディスキャンのやり方自体は簡単です。
◆ボディスキャンのやり方
- 背中を背もたれから離して椅子に浅く座る
- 手のひらを上にして太ももの上に置く
ここからは順番に体の部位意識を向けていきます。
- 左足の裏に意識を向ける(床、スリッパ、靴下の感触など)
- 左足全体に意識を向ける(ふくらはぎ、膝、太ももなど)
- 右足の裏に意識を向ける(床、スリッパ、靴下の感触など)
- 右足全体に意識を向ける(ふくらはぎ、膝、太ももなど)
- お腹に意識を向ける(お腹が空いているか、音がするかなど)
- 最後は呼吸に意識を向けて終了です
マインドフルダイエットのボディスキャンは、お腹を意識する点が一番重要になります。
一連の流れの時間は5分。一応5分としていますが、少し短くなったり長くなったりするのは構いません。
ボディスキャンは時間を気にして行うのではなく、じっくりと体に向き合うことが重要です。慣れてくれば普通に5分程度はできるようになります。
マインドフルダイエットを成功させるポイントは、体の空腹かどうかを見極めるセンサーの感度を上げることになります。
ボディスキャンは朝晩一回ずつ行います。仕事の合間でも効果があります。
マインドフルダイエットの食前セレモニー

ほとんどの人は無意識に食べ物を口にします。しかしこれが無駄食いの原因です。
脳は『間』に弱いため、食べる前に一拍だけ『間』を作ることで、無駄食いを防ぐことができます。
その『間』が、食前セレモニーです。
◆食前セレモニーのやり方
- 食べ物をよく観察・想像する
◆この食べ物はどこで育てられたのか?
◆どう味付けされたのか? - 今現在、どれくらい食べたいのか?
◆10段階で想像する - 食べ物を見たとき、匂いを嗅ぐ
◆体全身の変化を感じる - なぜ食べたいのかを考える
◆朝から食べてないなぁ
◆本当にお腹がすいているのか、など
最初は一つ一つを確認しながら行いましょう。慣れれば4ステップを30秒ほどで終わらせることができるようになります。
食前セレモニーが終わった後は、いざ実食!
◆食事の方法
- 食べることに意識を向けて食べるだけ
一口一口食べる時には、食材の素材や味、喉を通る感覚などを確かめながら食べる
マインドフルダイエットの効果

世界一受けたい授業のスタジオでも、実際に出演者の方々が豚の生姜焼きを前に上記の食前セレモニーをされたのですが、
いつも笑いを取りにいく有田哲平さんも「最初は凄く食べたかったのに、(食前セレモニーを行ったあとの)今はまったく食欲がなくなった。」
他のゲストの方も「豚の生姜焼き自体はとても美味しいのに、食欲が抑えられた。不思議!」と口を揃えて仰ってました。
食材自体は、より美味しく感じられるのに、食欲が抑えられるのがとても不思議だと言っていました。
食べることに意識を向けるだけで・・・
- いま自分の体に本当に必要な量や食材を自覚することができた
- 食材そのものの味を意識して感じることができるようになった
これこそがマインドフルダイエットの効果です。
金村義明さんがマインドフルダイエットに挑戦

世界一受けたい授業では、元プロ野球選手の金村義明さんがマインドフルダイエットに挑戦されました。
金村義明さんはマインドフルダイエットを行う上で、「一切の無理はしていません。」と仰っていました。
ボディスキャンを毎日行うことで、食べる前に自然と「食べる量」を意識するようになったそうです。
マインドフルダイエットを続けていく中で、暴飲暴食が減り無理なく食事量が減っていったそうです。
12日間マインドフルダイエットを続けた結果は・・・
体重 :107.2cm ⇒ 102.0kg(-5.2kgダウン!)
ウエスト:112.8cm ⇒ 105.0cm(-7.8cmダウン!)
無意識で食事量がコントロールできるようになっただけで、これだけのダイエット効果が出たのは凄いです。
さらなるマインドフルダイエットの効果

金村義明さんのマインドフルダイエットの効果はこれだけではありませんでした。
血液検査もされのたですが、中性脂肪も減少していました。
中性脂肪:588mg/dL ⇒ 364mg/dL(224mg/dL減少!)
マインドフルダイエットをやる前の中性脂肪の値は、医者に相談する必要があるレベルだったのですが、
マインドフルダイエットを12日間やった後はマシになっています。
まとめ

マインドフルダイエットは、アメリカの情報誌「TIME」で、「ボディスキャンは食事量の調整に効果がある」と掲載されたほど確かな効果があります。
マインドフルダイエットは食前セレモニーだけを行えば良いと思われがちですが、
ボディスキャンを続けることで、より食前セレモニーが充実したものになります。
ボディスキャンで食の関するセンサーの感度を上げていき、食前セレモニーでセンサーを使って食欲を正しいレベルで適切に発揮する。
これがマインドフルダイエットのやり方であり、効果を得るやり方になります。
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