健康な犬や猫の口の中にある菌に感染したために手足などを切断してしまった方がいます。
世界仰天ニュースでは、カナダの女性が飼い犬に傷口を舐められたことで菌に感染し、死線をさまよった挙げ句、
手足を切断しなければならない自体になった例を紹介していました。
◆人間の手足を切断しなければならないほどの菌とは一体何なのか?
◆感染したときの症状はどのようなものなのか?
◆犬や猫の保菌率は?
◆感染率はどれくらいなのか?
まとめてみました。
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菌の正体!カプノサイトファーガ-カニモルサス

カプノサイトファーガ-カニモルサスは犬や猫の口の中に存在する菌で、犬・猫の70%以上が保有している菌です。
カプノサイトファーガ-カニモルサスに人間が感染すると1~14日(ほとんどが5日以内)の潜伏を経て症状が出てきます。
ダルさ、腹痛、発熱、吐き気、頭痛などの症状
風邪やインフルエンザのような症状と勘違いすることもあるそうです。
重症化すると敗血症になり、体中の臓器や四肢が機能不全になり、臓器損傷や手足の切断などに至ることもあり、
最悪の場合は死亡することもあります。
犬や猫からどうやって感染するの?

世界仰天ニュースでは「愛犬が飼い主の女性の傷口を舐めたことから感染した」と報道していました。
その他にも、噛みつかれたことでカプノサイトファーガ-カニモルサス菌に感染することもありますし、
口を舐められることで感染することもあるそうです。
☑犬や猫に傷口を舐められる
☑噛みつかれる
☑口を執拗に舐められる
体が弱っている方や高齢者、糖尿病や免疫抑制剤の服用などをしている方は感染リスクが高くなるようです。
カプノサイトファーガ-カニモルサス感染率!
たしかに恐ろしい感染症ですが、感染率に関しては高いというわけではありません。
1993年から2017年の24年間で日本では93件(死亡例は19件)が報告されています。
年間で4名ほどがカプノサイトファーガ-カニモルサスの感染症にかかった計算になります。
犬や猫を飼っている方はものすごく多いことを考えると、感染率は結構低いことがわかります。
ただ、日本ではカプノサイトファーガ-カニモルサスに感染した方の95%以上が40歳以上のであり、平均年齢は64歳ですから、
高齢者の方がカプノサイトファーガ-カニモルサスにかかりやすいことがわかります。
1976年から2017年まで世界中で500例が報告されている
日本と世界では明らかに日本のほうが感染数が多いですが、
そもそもカプノサイトファーガ-カニモルサス感染によって症状が出たことが特定されていない場合も多くあるため、
きちんとしたデータが出揃っていないということが伺えます。
まとめ

万が一カプノサイトファーガ-カニモルサスに感染しても抗菌剤が有効なのですが、
あまりにも珍しい菌であるため特定するまでに時間がかかることも珍しくありません。
ですので、体調が悪化した数日前に・・・
◆飼っている犬や猫に傷口を舐められた方
◆口を執拗に舐められた
◆犬や猫に噛まれた
という事実がある方は、カプノサイトファーガ-カニモルサスの感染症を疑って、
医者に伝えて抗菌剤を先に処方してもらうということもお願いしても良いかもしれません。
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