アメリカに住んでいるエリザベスパリッシュという女性が一億円かけて遺伝子治療を行い、
なんと細胞が20歳も若返ったというから驚きです。
エリザベスパリッシュさんは、2018年現在で48歳です。
なぜエリザベスパリッシュさんは遺伝子治療を受けたのか。
どのような治療方法なのか。エリザベスパリッシュさんの現在の画像や動画も交えて紹介したいと思います。
目次
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エリザベスパリッシュの遺伝子治療理由

20歳若返った遺伝子治療を受けたエリザベスパリッシュさんは、実はバイオテクノロジー企業BioVivaのCEOです。
バイオテクノロジーですから当然遺伝子関係の研究もしている企業でして、
ある研究室と組んみ、遺伝子組換えをしてアンチエイジングする実験を自らの体を使って実験したのです。
「若返りたいから!」というセレブの気まぐれではなく、純粋に臨床試験として自分を実験台にしたのですね。
何が凄いって、事前に動物実験をしてから人体実験をしたのではなく、
エリザベスパリッシュさんはいきなり自分の体を使って実験をしたということ。
偉いのか無謀なのかはわかりませんが、CEOともなると行動が大胆になるようです。
なぜ自分を実験台にしたのか

ここで気になるのが、なぜエリザベスパリッシュさんは自分自身を遺伝子治療の実験台にしたのかということ。
理由は2つあります。
家族が短命だったこと
1つ目は、エリザベスパリッシュさんの家族は短命な方が多かったということ。
また、エリザベスパリッシュさん自身も遺伝子検査の結果、若いうちに病気になる可能性があることがわかり、
動物実験ではなく自分の体を使って『遺伝子治療を行ったことで、効果がどのように現れるのか』というデータを集めたかったのです。
投資家に迫られていたこと
もう一つ、別の理由もあります。
エリザベスパリッシュさんは会社を作る前から遺伝子に関するバイオテクノロジーの研究をされていました。
投資家たちを募って会社を作る予定だったのですが、「本当に遺伝子治療でで細胞を若返らせることができるの?だったら証明してみせて!」と、投資家に提示されたため、
理論を証明すべく、自分の体を使ってその効果やデータ取りをしたのです。
動物実験でも良かったと思いますが、人を使った実験のほうがインパクトが大きいですからね。
そういう意味では、エリザベスパリッシュさんの今回の遺伝子治療の広告効果は非常に大きな効果を得たと言えます。
エリザベスパリッシュさんの現在
では20歳若返る遺伝子治療を受けてエリザベスパリッシュさんはどのように変わったのでしょうか。
遺伝子治療を受けたのが2016年、そしてその一年後の写真がこちら。

(゚Д゚)エッ!メチャクチャ若くなってる!!何これ、遺伝子レベルでアンチエイジングが可能になったら、もう『老化』や『老衰』は過去のことになるんじゃない?
2018年現在のエリザベスパリッシュさんの動画はこちら。
少しシワはあるものの、48歳にしてこの若さは異常です。(エリザベスパリッシュさんのお顔がハッキリわかるよう、動画の途中から再生されます)
アンチエイジング遺伝子治療・・・、恐るべし
ただ、この実験は遺伝子レベルでのアンチエイジングですから、今後どのような副作用や影響が人体に出てくるかはわかっていません。
今のところ、エリザベスパリッシュさんの体には異常は見られないそうです。
ですが、エリザベスパリッシュさんは「将来遺伝子治療でアンチエイジングを進めたい」と考える企業のCEOですからね。
異常が見られないと彼女が言っても、それが本当かどうかはわかりません。
遺伝子治療の内容

悪魔の美容術という番組内でも紹介されたエリザベスパリッシュさんの遺伝子治療の内容について。
遺伝子には細胞分裂の回数を決める「テロメア」が存在しています。
年齢が進むにつれて細胞は分裂するのですが、そのたびにテロメアは短くなります。
エリザベスパリッシュさんが受けた遺伝子治療は、このテロメアを長くする治療を受けました。
具体的にはあるウイルスの遺伝子を組み替えて、ある酵素を生成する遺伝物質を細胞に運ぶように作り変えたのです。
ある酵素とは「テロメアーゼ」という酵素。これはテロメアの長さを伸ばす働きがあります。
遺伝子組換えしたウイルスを使ってテロメアーゼを作る遺伝物質を狙った細胞に運ぶ。
これがエリザベスパリッシュさんが受けた遺伝子治療の内容です。
ちなみに、今回の遺伝子操作では、エリザベスパリッシュさんの白血球のテロメアを伸ばす臨床試験でした。
遺伝子治療後、エリザベスパリッシュさんの白血球のテロメアは20歳分若返ったことが証明されています。
また、筋肉の成長を妨げるミオスタチンというものがあるのですが、
このミオスタチンを阻害するフォリスタチンも筋肉に注射して、筋肉が衰えないようにする(つまり肌のハリを甦らせる)治療も行いました。
その結果、エリザベスパリッシュさんは上記の画像のように驚くべき若さを実現したのです。
かかった費用は1億円ですが、企業の研究費用と考えると大きな金額とも言えないですね。
これなら・・・できそう?70代半ばで40代の肌を保つ美容術
遺伝子治療は世界で受けれるのか?

エリザベスパリッシュさんが受けた遺伝子治療、ぜひ受けたい!という人も多いハズ。
ですが今は実験段階ですし、そもそも美容のための遺伝子治療はアメリカでは厳しく制限されています。
そのため、今回の遺伝子治療は規制のゆるいカンボジアで行われました。
確かに倫理的にどうかという声はあるものの、遺伝子治療の可能性という意味では、エリザベスパリッシュさんの実験は大きな進歩があったと言えます。
まとめ
エリザベスパリッシュさんが行った遺伝子治療によるアンチエイジング&若返りは、今後の研究の大きな進展になったことは間違いありません。
ただ、テロメアは長ければ良いというわけではなく、長めのテロメアはがんに関連するということもあり、今後はその点をどう対処できるのかが論点になってくると思います。
何にせよ、エリザベスパリッシュさんが行った実験が本当に若返りに効果があるのだとしたら、
今後は間違いなく多くの企業や研究者がこぞって遺伝子操作による若返りの研究を行っていくと思います。
今後は「老化」は過去の言葉になるのかな~?もしかして「老衰で死亡」ということさえなくなるのかも!?
え?人類は不老不死を手に入れるの?
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