気温の変化が激しいときに起こりやすい寒暖差疲労。気温差が7℃以上になると起こりやすくなると言われています。
自律神経の働きが大きくなることで体や心がついていかず、疲労が蓄積してさまざまな不調が出ます。
寒暖差疲労を指摘するのは、寒暖差疲労外来を開設する「せたがや内科・神経内科クリニックの院長・久手堅先生です。
気温の寒暖差が激しくなる秋と春前に寒暖差疲労を訴える人が多くなるのは、その時期に寒暖差が激しくなるからです。
日本は以前に比べるとたしかに寒暖差が大きくなりましたが、それ以外にも日本人の体質の変化も寒暖差疲労の原因になっているようです。
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寒暖差疲労のチェック

あなたは寒暖差疲労になっていませんか?
ということで、寒暖差疲労を起こしやすいかどうかについて、いくつかのチェック項目を紹介します。
☑暑さも寒さも苦手
☑パソコンやスマホの使用時間が一日4時間以上
☑季節の変わり目に体調を崩すことが多い
☑エアコンが苦手(熱いのも寒いのも)
☑手足が冷たく感じることが多い
☑冬は体が冷えると寝付けない
☑保温性下着がないと冬を過ごせない
☑熱中症にかかった経験がある
☑首コリや肩こりがある
☑周りが熱いと言うなか、自分だけが寒いことが多い
☑むくみやすい
これらのうち、一つでもチェックが付いていると寒暖差疲労を起こしやすい体質だと言えます。
特に10個以上チェックが入った人は要注意!重度の寒暖差疲労を起こしている可能性があります。
自律神経の調整が苦手な人がなりやすい

上記のチェック表は、自律神経のスイッチングが弱い人に多く見られます。
自律神経が整っていると寒暖差があっても体がついていかなくなるということは少ないのですが、
そうでないと寒暖差の変化に体がついていかず、さまざまな不調が体に現れやすくなります。
日本人は昔に比べると運動をしなくなったり栄養が偏ったり、ストレスが強い生活をしていることが多くなったため、
寒暖差が大きくなると、自律神経が乱れ、不調を訴える人が多くなってきているようです。
体の疲れ、冷え、めまい、頭痛、肩こり、顔のほてり
胃腸が弱い、イライラする、アレルギーがひどくなる、眠れない、落ち込む
などの不調を引き起こします。
寒暖差疲労の対策

一般の人の場合、自律神経の乱れは運動不足や栄養の偏りなど、日頃の生活習慣から来ることが多いです。
寒暖差疲労の対策で一番の近道は、日頃の生活で自律神経を整える生活を心がけることです。
- 冷たいものは飲まない。常温か暖かい飲み物を!
- 暖房器具に頼らずに調整しやすい服装をする
(体温調節機能を衰えさせない) - 熱が逃げやすい手首、足首、首を温める
- 腹式呼吸でリラックスする習慣をつける
- 一時間に一度は目を休める
(寒暖差疲労は眼精疲労にもなりやすくなる) - 汗ばむ程度の運動を毎日行う。ストレッチでも可
寒暖差疲労の対策として、要は、体が熱を作る環境を作りさらには循環する行動を取ることが重要になるということ。
運動をして熱を作り出しやすい身体を作り、疲労物質を体外に排出しやすくするため血流を良くする。
外部からの温度調整(エアコン)に頼らず、自分で熱を作れる体を作ることが重要です。
自律神経は働かせすぎても乱れてしまいますし、怠けさせすぎても調子が悪くなります。
その点を意識して対策に取り組むと良いと思います。
寒暖差疲労のまとめ

一週間の寒暖差が10℃以上ということも珍しくなくなってきた日本。
日本人の体質が変わったことも原因とはいえ、元気な人でもこれじゃ疲れますよね(;´∀`)
毎日の運動や食事の見直しで少しでも体への負担を減らし、疲労をためないように乗り切りたいものです。
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