AI技術の発展により次のフェイズに突入した現代社会。
便利に生活できるようになった反面、今までにはなかった新たな犯罪の芽が出つつあります。
ディープフェイクとは、これまでのフェイク動画をさらに進化させてわかりにくくなった動画を言います。
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ディープフェイク動画で作られたオバマ
まずはこちらの動画をご覧ください。
オバマがカメラに向かってコメントをしているのですが、23秒のところで「トランプ大統領は救いようがない間抜け」と発言しています。
普通のオバマならこんな発言はしません。(どちらかといえばトランプが発言するような内容です)
しばらくすると動画内でこのディープフェイクを作った監督が出てくるのですが、
話している内容と口の動きが全く一緒!
つまりこれは、監督の言葉や口の動きをAIが感知して、それをもとに作られた精巧なフェイク動画なのです。
ディープフェイクで広まる新たな犯罪
AIが学習することで元の動画の一部分を別の顔や部位に差し替え、偽物だと見破れない動画にする。
これがディープフェイクです。
先ほどのオバマの動画のように、政治家の偽の発言動画を作れば政治生命を危うくすることができます。
オバマ動画は動画の途中で監督が出てきて一目で「フェイク」であることがわかりましたが、
- もし監督がネタバラシをしなければ?
- もし発言内容が突拍子のない言葉はなかったら?
アリバイがなければ、ディープフェイク動画であることを証明することができないのです。
政治家や著名人の信用や存在を一瞬で失墜させることができる、それがディープフェイクです。
ポルノ動画蔓延するディープフェイク
もともとディープフェイクはポルノ動画で広まりました。
普通のポルノ動画に有名人の画像をAIを使って処理します。
オバマ動画を見ても分かる通り、ものすごく精巧に作られるため一見しただけではフェイクかどうかわかりません。
日本でも有名人を使ったディープフェイクポルノ動画がSNSで広まっています。
海外のディープフェイクよりも完成度は低いのですが、こういった技術は飛躍的に拡散するため、
すぐに海外のレベルに追いつくと言われています。
当たり前ですが、これは立派な犯罪です。
まとめ
フェイク画像やフェイク動画はこれまで存在していましたが、
AIを使った画像編集ソフトが出回り始め、動画編集が一般的に行えるようになったため、
一般の方がディープフェイク動画を気軽に作ることができる時代になっています。
個人でディープフェイクを作るのはまだ問題ありませんが、
それを一般公開すると名誉毀損で訴えられたりする可能性は十分にあります。
犯罪であることをきちんと理解しておきましょう。
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