健康情報

内臓用ばんそうこうとは?

内臓用ばんそうこう。読んだとおり、内臓に貼り付けるばんそうこうです。

内臓に裂傷などができた場合、手術でその穴を塞ぐのが一般的ですが、内臓用ばんそうこうは、縫合せずに貼り付けて傷を治すことが可能なのです。

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内臓用ばんそうこうとは

内臓用ばんそうこうの正式名称は「ナノ絆創膏」で、防衛医科大学、早稲田大学の共同研究として発表されました。

一番最初に発表されたのは2009年で、その後改良が重ねられて2016年に英国外科学会誌に掲載。

ナノ絆創膏は膜の厚さが80ナノm(1nmは1mmの百万分の1)という、ものすごく薄い膜ですが、

内臓に空いた穴や静脈(動脈は圧力が高いため使用が難しい)の穿孔に貼り付けると、

ファンデルワールス力が働き縫合無しで穴や傷口をふさぎます。

ファンデルワールス力

原子、イオン、分子間に働く引力をファンデルワールス力という

これまでにも似たような内臓用ばんそうこうはあったのですが、貼り付けるのに接着剤が必要でした。

この接着剤が人体に悪影響を及ぼす可能性があったため使用が限られていましたが、

ナノ絆創膏は接着剤が必要ないため人体に影響がほとんどないとして注目されているのです。

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内臓用ばんそうこうの癒着防止

内臓用ばんそうこう「ナノ絆創膏」はものすごく薄い膜でできているのですが、この薄さがポイント!

接着力は膜が薄ければ薄いほど増していくため、ナノ絆創膏を貼り付けるときっちり傷口や穴を塞いでくれます。

また、患部(内臓の傷口や穿孔)を塞いでくれるため、よくありがちな血管や内臓同士の癒着を防止してくれます。

腸の穿孔など、これまでは縫合手術で治療していましたが、縫合部分はいわば傷口であるため、

この部分が内臓の他の組織に癒着することがよくありました。

内臓用ばんそうこう「ナノ絆創膏」を貼り付けることで傷口がさらされることがないため、癒着が起こるリスクがほとんどなくなったのです。

内臓用ばんそうこうの成分と人体への影響

まず、内臓用ばんそうこうの成分は「キトサン」と「アルギン酸ナトリウム」です。

キトサンはキチン質から作られる多糖類で、アルギン酸ナトリウムも一般的な海藻にも含まれている多糖類です。

なので人体に使用しても影響はありません。

内臓用ばんそうこうは剥がさなくていいの?

気になるのが、内臓用と言っても「ばんそうこう」なのだから、剥がす必要があるのでは?ということ。

基本、ナノ絆創膏は内臓用手術の糸のように剥がす必要はありません。時間の経過で分解されます。

分解時も毒性を発生することなく分解されますので、内臓に貼り付けたままで大丈夫。

というより、貼り付けたままにしておかないと、傷口や穿孔が塞がらないですので意味がありません(;^ω^)

内臓用ばんそうこうの溶ける時間は?

内臓用ばんそうこうである「ナノ絆創膏」は、実験では11日でその厚さが半分になったので、

その倍の22日(約三週間)で溶けてなくなる計算です。

内臓の小さな傷や穿孔程度なら1週間くらいでふさがりますので、強度的には問題なしです。

かりに傷の回復がもう少し時間がかかるのでしたら、内臓用ばんそうこうを二重、三重にすることで強度と溶けるまでの時間が長くなります。

日本の技術って凄いですね~

まとめ

一般的に内臓用ばんそうこうを使用することはないですが、

ナノ絆創膏はいろんな外科手術で、手術時のリスク軽減に役立つことは間違いないです。

確かに外科手術時のリスクが減るというのはいざというときに心強いものです。

大きな病気を治す新技術にばかり目が行きがちですが、

従来の手術に対してもリスク軽減の方法が研究されているというのは非常に心強いことでもありますね

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