159回の芥川賞に選ばれた作品は高橋弘希(たかはしひろき)さんの「送り火」です。
高橋弘希さんはどんな人物なのか、芥川賞を受賞した「送り火」はどんな作品なのか、
著者である高橋弘希さんのプロフィールと、作品「送り火」のあらすじを紹介します。
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高橋弘希のプロフィール
159回芥川賞を受賞した高橋弘希さんのプロフィールです。
名前 | 高橋弘希(たかはしひろき) |
---|---|
生年月日 | 1979年 |
出生地 | 青森県十和田市 |
現住所 | 千葉県 |
最終学歴 | 文教大学 |

いや~、雰囲気ありますね~。「芥川賞を受賞した作家さんです!」っていうオーラがめちゃくちゃ出てます♪
高橋弘希さんは過去三度芥川賞にノミネートされており、今回4度目のノミネートで見事芥川賞を受賞されました。
高橋弘希さんは小説家一本で生きてこられたわけではなく、音楽活動もされています。
また、予備校の講師もされていることから、
すっごい根暗な人(おい、失礼だぞ!)(だって使われてる画像が・・)(人を見た目で判断するな!)というわけではないようです。
というより、普通に頭の良い方です。まぁ芥川賞に何度もノミネートされるくらいですからね(;^ω^)
高橋弘希さんがこれまでに受賞された賞
- 2014年 新潮新人賞「指の骨」当作品でデビュー
- 2017年 野間文芸新人賞 「日曜日の人々(サンデー・ピープル)」
- 2018年 芥川賞を受賞 「送り火」
その他の作品も、様々な文学賞の候補に上がっており、高橋弘希さんは実力のある新人として話題になっている人です。
2014年に作家デビューして、その四年後に芥川賞を受賞するって、相当凄いですぞ!
同時期に直木賞を受賞された島本理生さんの「ファースト・ラヴ」のあらすじについて知りたい方は島本理生の「ファーストラブ」のあらすじと感想でご確認ください
送り火のあらすじと考察
※文学作品は筆者の文才とそれを表現する筆力が、読者をストーリーへと引き込むものですので、
文才のない私が書いたあらすじを見ただけで「送り火」を判断しないでください!実物は当たり前ですが、とんでもなくスゴイ内容になってます!
あらすじ
中学3年生の夏に父の転勤で東京から引っ越してきた歩。
父親の転勤はこれまで何度もあったので、新しい土地で新たな関係を築くのは苦ではなかった。
今回もすぐに新しい環境に馴染み、田舎独特の夏の匂いや環境を新鮮に思いながら平和に過ごしていた。
しかしクラスでは、リーダー格の晃が同じクラスメイトの稔に執拗ないじめを繰り返していた。
歩は度を超えたいじめに何か妙な印象を受けていたが、平和な日々を壊さないために余計な干渉はしなかった。
しかし、友人たちとの微妙な不調和や、その土地に引き継がれてきた独特の因習、
思春期の青年が持つ驚くほどの残虐性が少しずつあらわになっていき・・・
ここからはラストに向かって怒涛の急展開が待っています。ハッキリ言って心がざわついて読むのを躊躇しているのに目が話せないという状況。
コントロールがきかない感じで読まされてるっていうのかな。ラストは内容にぶん殴られました。。。
最初はすっごく牧歌的で田舎の風景が心地よい内容だったのですが、
その心地よさが少しずつ剥がれていき、狂気に覆われるという感じです。でも読むのをやめられない。
それが高橋弘希さんのエゲツない文才であり、文章力である筆力なのだと思います。
そりゃ芥川賞を受賞するわ!「送り火」これはマジで読む価値ありますよ!
直木賞を受賞された島本理生さんの「ファースト・ラヴ」も、心をざわつかせる作品で相当すごいです。島本理生の「ファーストラブ」のあらすじと感想であらすじをまとめています。
まとめ
芥川賞というとどうしても堅苦しい文学小説をイメージしてしまう人もいるかも知れませんが、
最近の芥川賞はすごく読みやすくて近代的でいて、心をえぐる作品が多いです。
選考する人も昔ながらのお堅い脳が化石な先生ではなく、現代が理解できている先生が選考しているので、今の世に合った作品が選ばれています。
送り火も一言で言うと「いじめをテーマにしている」といえますが、
その内容は心理学で「これが見本です」と取り上げてもおかしくないほど的確に思春期の子供の残虐性を表現していますし(少し行き過ぎ感ありますが)、
田舎独特の緩やかな雰囲気と常識では考えられないような因習の両面を、少しも崩さずにここまでうまく表現できているのは、
心からスゴイなと思います。
そしてこの作品を読んで、正直怖さを感じました。これ以上はネタバレになるので言いませんが、
送り火は下手ホラーを読むより心が震えます。
もちろんガタブルの方です:(;゙゚’ω゚’):
ぜひご一読を!
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