159回直木賞に島本理生さんの「ファーストラブ」が選ばれました。
島本理生さんがどんな人物なのか、直木賞に選出された「ファーストラブ」はどんな作品なのか。
著者である島本理生さんと、作品「ファーストラブ」について紹介します。
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島本理生のプロフィール

159回直木賞を受賞された島本理生さんのプロフィールです。
名前 | 島本理生(しまもとりお) |
---|---|
生年月日 | 1983年5月18日 |
出生地 | 東京都板橋区 |
最終学歴 | 立教大学文学部中退 |
島本理生さんは1998年から小説家として活動されています。
これまで芥川賞候補になったのが4回、直木賞候補になったのが2回と、惜しくも大賞を取れなかった島本理生さんですが、
今回は作家18年目にしてついに直木賞を受賞されました!
( ゚Д゚ノノ”☆パチパチパチパチ
島本理生さんがこれまでに受賞された賞
- 2001年 「シルエット」 群像新人文学賞優秀作
- 2003年 「リトル・バイ・リトル」野間文芸新人賞
- 2015年 「Red」 島清恋愛文学賞
- 2018年 「ファースト・ラヴ」 直木賞
島本理生さんは小説家になられて18年と長く、これまで賞を受賞しなかったものの多数の作品が芥川賞・直木賞にノミネートされていますし、
多数のヒット作品を執筆されています。作品「ナラタージュ」は累計23万部を超える大ベストセラーになりました。
芥川賞を受賞された高橋弘希さんの「送り火」について気になる方は
高橋弘希さんの「送り火」のあらすじと感想をご覧ください。
ファーストラブのあらすじ
ここで私が書いた「ファーストラブ」のあらすじを読んで、「なんだ、ファーストラブってこんなものなのか・・・」とガッカリしないでください!私には文才はありません!
直木賞を受賞した本物の「ファーストラブ」を読まずに内容を判断しないでくださいね!
あらすじ
父親を殺害して逮捕された女子大生の環菜。
世間の目を一斉に引いた彼女の「動機はそちらで見つけてください」という驚くような発言。
臨床心理士の由紀は、この事件のルポ執筆を任された。
由紀は環奈の心にある闇を少しずつ触れるにつれ、自身の子供の頃の闇を思い出す。
由紀は夫である我聞の愛があったからこそ真実の愛を見つけることができた。では環奈は?
当たり前にあるはずの親の愛情を受けられなかった環奈。さらにひどい傷を負わせた男たちの存在。彼女を傷つける残酷な大人たち。
一歩間違えれば、環奈と同じようになっていたかもしれない!
本能であり、根源でもある愛、それが与えられず、育まれず、存在を知らなかった環奈。自分すらも欺き続けた環奈の本当の愛とは・・・
まぁぶっちゃけるとアダルトチルドレンの話です。それが高じて父親を殺害してしまった、と。
ただ、「ファーストラブ」は直木賞を選出されるだけのことはある作品。その心理描写はエゲツないほど的確で、
環奈の幼少期の心境をリアルに想像させられて胸が潰れます。いや、マジで・・・。
そこは島本理生さんの筆力と表現力なのでしょう。さすがの一言ですね。
芥川賞を受賞された高橋弘希さんの「送り火」も相当すごい作品です。あらすじは
高橋弘希さんの「送り火」のあらすじと感想にまとめています。
まとめ
島本理生さんの直木賞受賞作品は「ファーストラブ」と書いていますが、実は「ファーストラヴ」です。
「う」に「点々」が正しい表記の仕方です。キーボードで打つときは「vu」で表記できます。
でもまぁ著者の島本理生さんと一緒に「ファーストラブ」と検索すれば、直木賞受賞作品が出てくるので問題はないでしょう。
感想ですが、ファーストラブの本の帯に「この世界で、人はレールからはずれることができず苦しみ続ける」と書かれているのですが、
それがファーストラブの内容を端的に言い表していると感じました。
幼少期の親の存在=絶対的な世界であり、その世界で叩き込まれた「常識」は大人になっても「絶対」である。
親というレール、幼少期の環境というレール、これを外れることができず、大人になっても苦しみ続ける・・・
本来であれば絶対的なレールというものではないのですが、
アダルトチルドレンという概念が絡むと、「なるほど、そのとおりだよな」と納得できました。
島本理生さんの「ファーストラブ」。直木賞を受賞された本だけあって、考えさせられる本です。
ファーストラブ・・・、内容を知っていると凄く心に刺さる題名です・・・本の内容にぴったり。
是非、一度読んでみてください♪
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