夜泣き外来は兵庫県立リハビリテーション中央病院に開設された新しい外来で、夜泣きが続く乳幼児や、それに悩む親のための専門外来です。
夜泣き外来での診療対象者や、兵庫県以外の都道府県で診察が可能な病院はあるのかなどを調べてみました。
あまり知られていませんが、発達障害などの病気ではない限り、乳幼児と親の安眠を促すための方法はあります。合わせて紹介します。
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夜泣き外来とは?

乳児は昼夜を問わずいつでも眠り、2~3時間おきにオムツ替えや授乳が必要です。
それ以降の幼児(7歳くらいまで)は夜間連続睡眠時間が10時間ほど必要だと言われています。
その睡眠時間が乱れたり、起きている時間に機嫌が悪く、夜によく起きて泣き出す「夜泣き」を行動科学に基づいて診断したり、
必要なら薬物治療を行うのが夜泣き外来です。今までは夜泣きを専門に診る専門外来はありませんでした。
夜泣き外来の対象者
夜泣き外来の診療対象者は、簡単に言えば睡眠障害が疑われる乳幼児とその親です。
子供の睡眠障害はわかりにくいですが、以下の行動などがある場合は診断対象となります。
- 昼にいつも機嫌が悪い
- 夜中にぐずる
- なかなか寝付かない
子供の睡眠障害は、ADHD(注意欠如多動性障害)やコミュ障、自閉症に似た症状を起こすことがあります。
また、夜泣きの乳幼児を持つ保護者の方は、同じく睡眠が乱れて精神的に不安定になることもあるため、
夜泣きをしている保護者の方も、夜泣き外来の診察対象者に含まれます。
全国の夜泣き外来
全国に夜泣き外来がある病院がないか調べてみたのですが、2018年7月現在は、兵庫県のリハビリテーション中央病院にしかありませんでした。
東京とか大阪の大都市にはあるかなぁと思ってたのですが、ありませんでしたね。
こういった専門外来が一つできたとしても、夜泣きで悩むご家庭は全国各地にいるわけですから、
小児科の先生すべてが夜泣き外来の専門医と同じような知識を持って診断してもらえたらなぁと思います。
まぁ今後夜泣き外来ができたとしても、東京や大阪などの主要な都市にしかできないと思いますけどね!
全国でも夜泣き対策指導は行われている?
ちなみに、夜泣き外来で教えてもらえるのは、「夜泣きを治す方法」ではなく、
寝るべきタイミングでよる眠れるように、乳幼児と親の行動を見直す指導です。
でもこれって、全国の病院ではなく、全国の漢方薬局や東洋医学的治療を行う診療所などで普通に指導されていることです。
産婦人科や小児科では行動学に基づいた生活習慣の重要性について、普通に指導しているところもありますからね。
一般的な夜泣き対策

夜泣き対策の方法は、大人の不眠症や睡眠障害対策とかなり似ています。以下、基本的な対策を紹介します。
- 日中に外で遊ばせる(日に当たる、疲れさせる)
- 昼寝は午後3時まで(それ以降に体を動かす)
- カフェインの禁止
- スマホの長期使用禁止(光で脳が覚醒する)
- 夜寝る前に強い光を浴びない(間接照明が良し)
- 寝る二時間前までに食事と入浴を済ませる
- ストレスを与えすぎない
これが夜泣き対策の一例ですが、これって大人でも同じですよね。
夜泣き外来では、こういったことに加えて必要なら薬物治療を行いますし、さらに必要なら入院治療も行います。
まとめ
入院治療や薬物治療を行ってくれるのは夜泣き外来の良いところではありますが、
それ以外の点に関しては意外とこれまでに存在していた夜泣き対策と同じだったりします。
まぁ病院の専門医が指導してくれるだけで安心感が全然違いますけどね♪
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